シニアの趣味として人気が高い【はじめての盆栽】

盆栽を始めるのに必要なもの

シニアの趣味として人気が高い【はじめての盆栽】 class=
盆栽を始めるのに必要な物をチェックしていきましょう。以下の9つが盆栽を始める際に準備しておきたいものになります。
1つ目は肥料です。盆栽に使用するのは塊の肥料で、「置き肥」と呼ばれています。2つ目は手入れに必要な盆栽ハサミです。持つ部分が丸みを帯びていて独特の形をしています。これで枝や葉、根っこを切ります。3つ目のピンセットは細かい部分の手入れに使います。おもに虫を避ける、雑草を抜く際に用います。
4つ目はクマデとコテ。クマデは盆栽の表面上の土を柔らかくする際に、コテは馴らす際に用います。5つ目は土入れです。鉢に土を入れる、土を移動させる際に使用します。肥料や土と一緒に購入します。6つ目は癒合剤といって、太い枝を切った際にそこから病気にならないようにするための物です。人間で言うと傷薬のような物です。
7つ目は形作りに必要な針金です。松伯は銅線、それ以外の木はアルミ製の針金を使用します。8つ目は霧吹きですが、家庭用の物でも構いません。しかし、「液肥用」と「薬剤用」はきちんと分かるように分けて準備します。9つ目は枝を根元から切る枝切りハサミです。枝を早めに切るのは盆栽の基本です。こぶになる前に切りましょう。

盆栽選びのポイント

盆栽の価格は高いものからお手頃な価格のものまでたくさんあり、初めて購入する場合は、どれを購入すればいいのか迷われている方も多いでしょう。
ここでは一般的な種類の盆栽の選び方をピックアップします。
まずは黒松の場合、背丈が低く、根本がしっかりとしたものが良いです。
五葉松は、根が四方に張っていてしっかりとしているもので、ねじれが少なく、葉が短いものを探すようにします。
模様木は、前後左右に幹が曲線を自然とえがいているものが理想です。
そのほかの木、幹がまっすぐとしているタイプは、コケがきれいで根本がしっかりと安定しているものを選びます。逆に文人木と一般的に称されているものは、枝数が少なく、細い幹の物を選びます。そしてすべての盆栽に言えることですが、土は「通気性」、「保水性」、「排水性」の3つが揃っていることも重要です。「粒土」と呼ばれているものが、これら3つの役割を持った土ですので、最初に土の種類をよく確認しておいてください。慣れてきたら、盆栽の種類に応じた土の配合を調整していきます。

展覧会やサークルにも参加を

展覧会やサークルには積極的に参加することをオススメします。プロの指導や、同士での意見交換、また、新たな友人たちとの出会いの場となるからです。
盆栽を通して作られていく新たな人間関係は、とても素晴らしいものになるでしょう。
「盆栽は一人で静かに行う趣味だ」という認識はもう終わりです。もちろん、そういった「盆栽と向き合う」時間も大切ですが、それと同じぐらい、サークルや展覧会での出会いや発見、意見交換はあなたの盆栽をより良いものにしていきます。最初は誰もが初心者で、盆栽と共に年月を重ねるうちに、徐々に教える側になっていくのです。臆することなく意欲的な参加をすることで、今までにない新しい自分を発見することもでき、盆栽という趣味が、自分の人生に置いてかけがえのない物になっていきます。
盆栽は自然を凝縮した物です。盆栽と向き合い、同士とふれ合うことで、自然な、そして豊かな心になり、素晴らしい成果を得ることができるでしょう。

盆栽にはアルツハイマー予防効果も

一見、全く共通点の無いように思われるかもしれませんが、実は盆栽には、アルツハイマー予防に必要なものがたくさんあります。
「細かい作業を行う」ということが予防の一つとして挙げられますが、盆栽はまさにその通りです。細かい剪定、葉の調整など、一度始めたらなかなか作業は終わりません。
次に「相手にとって良い環境を想定する」ことです。相手と言いましても、人間や犬猫だけではありません。盆栽も立派な生き物です。盆栽にとってより良い環境はどのようなものか、気候の変化に合わせた盆栽の微調整などは、まさに「相手にとって良い環境を想定する」ことです。
最後に「頭がすっきりする」ということです。盆栽は小まめに伸びすぎた枝や葉を切らなければなりません。熱中して、いかに見栄えの良い盆栽にするかと考え、手を動かします。その結果、盆栽はスッキリとした見た目になります。それを見ることでスッキリとした達成感が得られます。
土選びに始まって、盆栽にとって良い環境をこまめに作り、外ではサークルや展覧会に出向くことで、より良いシニアライフが送れるでしょう。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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