待機児童だけでない!?「待機老人問題」とは?

待機老人とは?

待機児童だけでない!?「待機老人問題」とは? class=
「待機老人」とは特別養護老人ホームへの順番待ちが生じていて、入りたいけれど入れない状態に陥っている高齢者のことを言います。
「待機老人」という言葉は元々保育所に入りたいのに入れないという状態で順番待ちをしていることを指す「待機児童」という言葉に引っ掛けて生まれたものです。過去には流行語大賞にノミネートされていて、介護に関する状況が社会に広まっていった言葉でもあります。
現実的な問題として「待機児童」の問題よりも「待機老人」の方が深刻度は高いのです。「待機老人」の人口は年々増加しているにもかかわらず、「待機老人」を受け入れる特別養護老人ホームの数は一向に追いついていません。
今後も少子高齢化が進んでいく見込みである以上、さらに「待機老人」が増えていくと考えられています。それまでに政府がどういった対策を行っていくのかという部分に注目が集まっている問題なのです。

なぜ待機老人が増えているのか?

待機老人が増えている原因として大きなものは特別養護老人ホームの競争率の激しさにあるでしょう。
何故競争率が高くなっているのかという問題ですが、これはお金の問題にあります。特別養護老人ホームは自治体によって運営が行われている施設ですので、民間が運営を行っている介護施設よりも安い価格で入居できるのです。
特別養護老人ホームの数を増やせば問題は解決するのではないかという意見もあるでしょう。しかし、特別養護老人ホームは政府からの補助金が生じる施設の対象となっている為に新しい施設を簡単に増やしていけるような状態にないのです。
特別養護老人ホームへの入居は自治体が募集状況や家庭環境、介護が必要な状態であるか等を判断して優先度で決めているので、早く入居が決まってほしいのに認められないというケースで待機老人が増加してしまっている部分もあります。
これらの対処がなされないままに高齢者は年々増加していくので、待機老人は増えていくばかりなのです。

特別養護老人ホームのメリットは?

特別養護老人ホームのメリットの一つとしてあるのは、在宅介護を行っている際に介護をする人が冠婚葬祭等のどうしても外せない用事ができてしまった場合に用ショートステイの部屋を設けているところにあります。これにより一時的な利用が可能なのです。また万が一の場合の使用にも受け入れが可能です。例えば介護をする人が入院してしまったという場合に緊急の受け入れが可能だということです。
次に挙げられるのが待機老人の増加の要因でもある金銭面です。待機老人が増えている原因とはいえ、特別養護老人ホームの価格が安いのは入居希望者には嬉しいポイントでしょう。民間の老人ホームよりも安くで利用ができるので、介護の為の貯蓄が少ない場合でも利用できる可能性があるというのが利点と言えるでしょう。
重度の認定を受けている人の対応が可能で、長期的な入居もできるというところも特別養護老人ホームの魅力であります。

特別養護老人ホームのデメリットは?

特別養護老人ホームの大きいデメリットは、待ち時間の長さにあると言えるでしょう。入居希望者が多いので、自治体の対応が遅れる可能性があります。申請から入居までの時間が長くなるのがデメリットです。大半の人が何年も待っているというのが現状です。
また入居希望者の中でも重度の認定を受けている方の入居が優先されてしまいます。その為に軽度の介護認定を受けている方にはなかなか入居の許可が下りないことが多いのです。
もう一つのデメリットとして挙げられるのは医療の問題です。長期の医療行為を必要とする状況にないという条件を定められている施設もあるので、医療サービスが受けられない施設も存在する為、事前の確認が大事になってきます。
一人部屋というものが少なく、多人数で使用する部屋をメインとしているので、入居者のプライベートな時間が取りにくいのもデメリットでしょう。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
あわせて読みたい