「高齢者住宅」・「老人ホーム」の選び方

老人ホームと高齢者住宅の違いって?

「高齢者住宅」・「老人ホーム」の選び方 class=
多くの高齢者の方が終の棲家として考えるものに老人ホームと高齢者住宅の二種類が上げられますが、その違いが分からない人も多くいます。そこで、この二種類について紹介します。
老人ホームは一言で言うと、他の入居者の方々との共同生活が基本で、食事や入浴から生活全般のお世話までしてくれます。(介護度によってお世話の内容は変わります。)老人ホームには、自治体が運営する特別養護老人ホームと民間の老人ホームがあり、費用の面で大きな違いがあります。居室も個室と複数の方と共同の大部屋があり、病院もしくは寮といった感じと言うと分かりやすいでしょう。
高齢者住宅も自治体の物と民間の物が有りますが、個人での生活が基本です。食事の用意など自分で出来ない事のサポートを頼む事が出来、健康面のチェックなど高齢者にとって必要なサービスを受けることも出来ます。介護はまだそれ程必要ではないけれど高齢者故の心配事があるという人にとっては、それまでの個人の生活の延長線上に考える事が出来るのではないでしょうか。

老人ホーム選びは家族と一緒に!

特別養護老人ホームは自治体に申し込むのですが、民間の老人ホームの見つけ方にはいろいろあります。友人などの口コミやケアマネージャーの方に情報をもらう事もできますし、民間の団体で紹介してくれる所もあります。紹介所の場合は、どの地域でどの位の費用が出せるかを言えばその条件にあったところを幾つか紹介してくれます。いずれにしても自らやご家族で見学に行くことをお勧めします。
選び方としては、入居される方もしくはご家族がどのようなサービスを希望するか、施設内の雰囲気や衛生面はどうか、家族が訪問し易いように近所にするか、少々遠くても環境の良い郊外にするか、長期に渡る事なのでどの位の費用がかかるのかなどが重要な要素となります。
どこに重きを置いた老人ホーム選びをするかはそれぞれ違うので、はじめに決めておいてここならと思うところがあったら、何日か入居体験が出来るところもあるのでおおいに利用して入居する方が気に入ったところを選ぶのが良いでしょう。

自分の目でしっかり選ぼう!

高齢者住宅の見つけ方も自治体に申し込んだり、民間の紹介所を利用したりする方法がありますが、少し調べてみると案外近くに幾つかあることがあるので、まずは見学に行ってみることです。
選び方としては、高齢者住宅を探している方は高齢者といってもまだまだ介護を必要とする人は少ないので、近くに買い物のできる所はあるかとか、友人との行き来はし易いかなど、いままでのと同じような生活を送るために必要な事が満たされているかというのが重要な用件になります。また、高齢者住宅は高齢者の方が元気になるべく自立した生活が出来るようサポートする体制にはありますが、いざ介護が必要になったら老人ホームを紹介してくれたり、系列のところに入れたりするのか、その時の入居金はどうなるのかという点も確認しておくべきところです。
先々を考えながら、周りの環境やサポート体制など自分の目でよく見てしっかり質問して選ぶのが良いでしょう。

目的を明確にして選ぼう!

老人ホームと高齢者住宅では求める目的が違います。自分や家族がどんな目的を持っているかを明確にした上で、どちらが適しているかを判断し選ぶべきでしょう。
老人ホームの場合、手厚い介護を売りにしている所もあれば、低価格を売りにしている所や豪華な施設や食事、派手なイベントを売りにしている所もあるくらいです。老人ホームは一度入居したからといってずっとそこに居なければならないと言う訳ではないし、最近は入居金0の所も多いので、現在、入居する方にとって、手厚い介護が必要なのか、まだそれ程の介護は必要ないので金額で選ぶかなど、今どのようなサービスが必要かで選んで、状況が変わったらまたそれに見合った所に移るというのも老人ホームの選び方の一つではないでしょうか。
高齢者住宅の場合は現在の生活をあまり変えたくないという人も多く、一度入居したらそうそう転居することもできないので、やはり自分にとって最も住みやすい地域を選び、一日でも長く自分らしい生活を送れることにこだわった選び方をすることが大切なのでしょう。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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