正しいお盆の迎え方!準備しておくことやお盆当日にやるべきこと

お盆を迎えるために必要なものを知ろう

お盆の時期は地域によっても変わりますが、7月13日もしくは8月13日からの4日間行われるのが一般的です。13日に迎え火を焚く、16日に送り火を焚くというのがお盆の迎え方になります。

事前に用意しておくものは?

お盆中は精霊棚と言われる盆棚、盆提灯などの飾り、お供物などをすることになるので、事前に準備をしておく必要があります。 お盆の初日13日はお盆の入りとも呼ばれ、先祖の魂を家に迎え入れるために迎え火を焚きます。13日の夕方に迎え火を焚くので、事前に「おがら」を準備しておきましょう。おがらはホームセンターやお花屋さんなどで手に入ります。おがらは「ほうろく」と呼ばれるお皿の上で火を焚きますが、ほうろくがなければ普段使っているお皿や器で代用可能です。いきなりおがらに火をつけるのは大変なので、新聞紙などをおがらの下に敷いて着火剤として使用しましょう。マンションなどに住んでいて火を焚くのが難しい場合は、灰皿などを使い小さく焚いても問題ありません。 精霊棚はお盆の当日か前日に設置します。お仏壇の前に精霊棚を設置するのが一般的で、お盆中はご先祖様が精霊棚の方に帰ってくるので、お盆期間中はお仏壇の扉は閉めておきます。精霊棚の設置方法にはいくつかマナーがあります。まず始めにむしろを敷いて、その上に祭壇を組み上げていきます。四隅には結界の役割を果たす、笹竹を立ててください。部屋が狭く祭壇を組むスペースがない場合には、お仏壇の前に小さな机を置きその上にむしろを敷いても問題ありません。

精霊棚の設置方法

祭壇を組んだら、お仏壇の中にある位牌を取り出し、精霊棚の真ん中に設置します。その周りに供花や香炉、お供物などを置きましょう。精霊棚に何を置くかは宗派によっても変わりますが、位牌や盆提灯、精霊馬、お供物などを置くのが一般的です。精霊棚を自分で組み上げるのが難しい場合は、ホームセンターなどでひな壇型のものを購入してもよいでしょう。葬儀の時に使用した祭壇を保管しておき、それをお盆の時に精霊棚として使う人も多いです。

精霊棚というと豪華なものをイメージするかもしれませんが、必ずしも大きなものを設置する必要はありません。リビングなどに小さな棚を置き、そこにお供物をしてコンパクトに済ませるケースも多くなっています。精霊棚に置かれる牛馬や精霊馬は、ご先祖様を私達の世界へ送り迎えするための役割を持っています。きゅうりとなすに割り箸などで足をつけて、馬と牛の形を作り精霊棚に置いてください。団子をお供えすることが多いですが、地域によっては毎日団子の種類を変えてお供えすることがあります。

お盆当日の過ごし方

13日にはお迎え団子、14日におはぎ、15日にそうめん、16日に送り団子をお供えしてご先祖様をお迎えするというのが古くからある習慣です。お供えする花の種類に細かな決まりはありませんが、はすの花やききょうなどを飾るのが一般的です。提灯を用意できない場合は、提灯のような形をしたほおずきをお供えしてもよいでしょう。精霊棚に飾る花やお供えするものは、お盆の時期になるとスーパーやホームセンター、お花屋さんなどで売られるようになります。精霊棚を設置する当日か前日までには買い揃えておくようにしてください。お盆の最終日の夕方には送り火をします。やり方は迎え火と同じで、器におがらを入れて火を焚きます。地域によっては灯籠流しのように、大規模なイベントとして送り火を行う場合があります。

お坊さんにお経をあげてもらう

お盆期間中に僧侶を招いて、棚経をあげてもらうことも多いです。もし棚経をあげてもらう場合は、なるべく早くお願いしておくようにしましょう。僧侶はお盆期間中に様々な家を訪れて棚経をあげるので、早めに予約しておかないと来てもらえない可能性があります。お盆期間中が忙しい場合は、前日までに棚経をあげてもらうという人も多いです。棚経をあげてもらった僧侶に対しては、お布施をするのがマナーです。明確な金額はないですが、相場は5千円から2万円程度と言われています。

お金はそのまま渡すのではなく、真っ白な封筒などに入れて渡すようにしましょう。お布施とは別に、お車代や御膳料などを渡すケースもあります。お車代も御膳料も相場は5千円から1万円程度です。親族を招いてお盆供養をする時は、会食などの準備をしておかなければなりません。会食で使うお店を予約する、親族に手紙を出しておくといった準備が必要です。初めてお盆供養をする時は、準備に手間取ってしまうケースが多いので、早めに準備を始めておきましょう。

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