知っておきたい!介護のショートステイの内容と利用条件

介護のショートステイとは?

知っておきたい!介護のショートステイの内容と利用条件 class=
介護の「ショートステイ」とはズバリ短期入所です。
短期入所とは数日から1週間程度の期間だけ介護施設に入所(宿泊)する事を指します。

介護施設に入所すると日常的な介護や機能訓練を受けられるので安心して預ける事が可能です。

短期入所のメリットは冠婚葬祭や仕事等で一時的に介護できない状況になった時や日頃介護を担っている人の負担を軽減できる事が挙げられます。
また自宅にこもりがちな要介護者に外出を促したり、孤立感を解消してもらう事も目的とされている制度です。

基本的に連続しての利用は30日を限度としており、31日目からは全額自己負担になるので注意します。
介護認定から更新までの認定有効期間の概ね半数を超えない利用日数が原則で、超える場合は自治体へ届け出が必要です。
月間利用回数の目安は最も介護負担が軽い要介護1で18日となり、最も介護負担の大きい要介護5で30日になります。
介護認定の度合いで利用できる範囲が変わるので確認が必要です。

介護のショートステイの利用条件や対象

ショートステイの利用対象は要介護1~5に認定された方・16種類の特定疾病が原因で要介護状態になった40~64歳までの方になります。
介護負担の軽い要支援1と2は介護予防短期入所生活介護だけ該当するので対象外です。

利用の際は1~2か月前から予約しますが、万が一に備えて緊急入所枠を設けている施設もあるので介護の担い手の突然の入院等緊急なケースではケアマネージャーと相談すると良いかもしれません。

特徴として2つに分かれ、短期入所生活介護では基本的に医療的サービスが受けられませんがレクレーションや機能訓練等が受けられます。
短期入所療養介護は機能訓練の他に看護等の医療サービスが受けられる反面レクレーションに力を入れていない所が殆どです。
申し込みはケアマネージャーにケアプランを作成してもらう事ですが、人気が高いので早めに申し込んでおきます。

1割負担での1か月の利用限度は30日ですが、訪問介護や通所介護を受けていると期間が短くなるので注意が必要です。

介護のショートステイの費用

ショートステイの自己負担は基本的に1割です。
部屋のタイプによって値段が違いますので希望の部屋タイプを予め確認します。
基本形である従来型個室とは定員1名の完全な個室を指し、他に大部屋タイプの多床室や共同スペースをプラスしたユニット型があり選択が可能です。
ショートステイの費用は2016年現在で医療施設等に併設されている従来型個室の場合、要介護1で1日5790円となり自己負担は1/10の579円です。要介護5では1日8460円で自己負担は846円になります。

ショートステイ専門の宿泊施設では従来型個室の場合、要介護1で1日6200円となり自己負担は1/10の620円です。
要介護5では1日8870円で自己負担は887円になります。

また別途食費や部屋代等が必要になり飽く迄も基本料として覚えておくと良いです。
事例として短期入所生活介護で要介護3の方が従来型個室を利用した場合は基本料約760円(自己負担)・宿泊費約1150円・食費約1150円で1日の利用総額は約3060円となります。
一定の所得があると自己負担は2割になるので、所得がある方は注意が必要です。

ショートステイできる施設

ショートステイの施設は大きく分けて単独型と併設型があります。
単独型は医療介護施設に併設していないショートステイ専門の施設です。
併設型は特別養護老人ホーム等の医療介護施設に併設された施設になります。

居室は大部屋タイプで2~6名程で利用できる多床室・定員1名の完全な個室タイプの従来型個室・個室の利用に加えて共同スペースを設けているユニット型があり、従来個室よりも多床室の方が値段が割高です。

ユニット型は居室の面積や居室間の壁の基準によって個室又は準個室かに分かれます。
どの居室タイプが良いかはケアプランによっても異なり一概に言えませんが、費用を少しでも節約したいなら併設型の従来型個室が良いかもしれません。
選ぶ基準として施設が衛生的であるか・職員の対応が良いか等色々ありますが、家から近い方が通いやすく便利です。
早い者勝ちではなく介護度が高い方が優先になりますので、焦らずに待ちましょう。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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