【グループホームとは?】グループホームのメリットとデメリット

グループホームとはどんな施設?

【グループホームとは?】グループホームのメリットとデメリット class=

グループホームとは高齢者が所謂「老人ホーム」への入居を検討した際の選択肢の一つです。高齢者が入居する施設には特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・介護老人保険施設・介護療養型医療施設・養護老人ホーム・ケアハウス・サービス付き高齢者向け住宅があり、そのうちの一つに数えられます。

2008年に導入された制度で施設自体の数も少ない高齢者施設です。正式には「認知症対応型老人共同生活支援事業」とも呼ばれ、地域に密着した介護サービスが提供されています。軽度の認知症高齢者が入居する際に一番初めに検討するのが、このグループホームです。

グループホームに入居する条件として65歳以上の要支援2又は要介護1以上の高齢者が必須条件になります。基本的に一人で生活出来る位の能力が必要で、定員9~15人のユニット型介護施設になります。ユニット内で料理や掃除等の役割を担いながら、認知症の緩和を目指します。

グループホームのメリットとは?

グループホームとは軽度から中程度の認知症患者を受け入れている施設で、機能訓練などが盛り込まれた施設になります。

入居条件の中には感染症に罹患していない事が挙げられ、医療ケアは出来ません。慢性疾患により医療ケアが必要になったり、認知症の病状が進行した場合には退去しなければなりません。進行したかどうかは一人で着替えや排泄が困難になったかどうかが目安になります。

他の高齢者施設との違いは家庭に近い環境がモットーで専門スタッフが常駐しているので、役割を任せられる中で生き甲斐を見出せる事が出来るかが鍵になります。イベントやレクレーションのプログラムが多いので、他の入居者との交流も簡単に出来ます。健康だけど軽度の認知が出ていて心配な家族にとって最適な選択肢でもあります。料理や洗濯など家事をしたくても家族から「ダメ」と言われ生き甲斐を失くすよりも施設で明るく過ごしてもらうのが目的です。

グループホームのデメリットとは?

ループホームのデメリットに何か緊急の場合に医療スタッフが常駐していない点です。

医療スタッフがいないので医療的なケアは期待出来ませんし、認知症が進行した場合に退去しなければならず又入居出来る施設を探さないといけません。共同生活が出来るかどうかが入居条件でもあるので、条件を満たさなければ退去しなければいけない事も頷けます。

他のデメリットとして施設がオープンでユニット毎の準個室になり、プライバシーがない事が挙げられます。ホームの特徴として一長一短がありますので、理解しておく事はとても重要です。最低限のプライバシーは守られますが、一人になりたい時でも難しいのが難点かもしれません。

自宅介護では難しかった自立支援が可能になるので、他の高齢者施設よりも入居を希望する方も多くいますが施設自体の数が少ないのが現状です。費用が他の高齢者施設に比べて割高な点もハードルが高い理由です。

設備基準で見定める事が出来る?

グループホームへの入居を決める上で必要な点として設備をチェックする事が挙げられます。

浴槽なども通常浴槽になり、介助浴槽になるので食堂とお風呂・リビングなどは共同になります。そういった共有部分にばかり目が行きがちですが大まかなサービス状況も確認しておきましょう。

グループホームの設備でチェックすべき点は、自宅での生活に近い環境に出来るかどうかにあります。布団で寝ていたなら和室タイプがあるのか、自由に家具を持ち込めるのかどうかも大事なポイントになります。つまり配慮が出来ているかどうかがチェックポイントなのです。機能訓練もどのような事をするのか確認するのも大事でスタッフの体制なども確認しておきます。見慣れた・生活し慣れた自宅に近い環境に出来る事は認知症にも良い結果をもたらしますので、キチンと病状と向き合ってくれるかの目安になります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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