有効に使いたい!東京都シルバーパスの内容は?

シルバーパスとは?

有効に使いたい!東京都シルバーパスの内容は? class=
現在日本は世界でも類を見ないほどの超高齢化社会を迎えており、歯止めがかかりません。高齢者は足腰が悪く歩行が困難になるのが普通で、多くは家の中で一日を過ごすようになります。
しかし、日本の経済をより良くする為には高齢者が持つお金を動かすことが不可欠です。そこで福祉の向上も兼ね、高齢者が簡単に出歩けるようになる手助けとして一般社団法人東京バス協会が東京都シルバーパスを発行しました。
東京都内ほとんどの乗合バスはもちろん、都営地下鉄や都電、日暮里・舎人ライナーにも乗車可能です。もちろんシルバーパスを発行したからと言ってすべての高齢者が出歩く訳ではありませんが、交通費関連の躊躇がなくなるので、より社会参加しやすくなります。足腰も元気、かつシルバーパスもあれば病院などにも自力で行くことができます。気の合った友人とどこかへ出掛けるなど生活の質の上昇にも一役買う優れものです。

シルバーパスの発行の条件や手続き

大原則として、東京都内に住む70歳以上の方に限ります。ただし、寝たきりなど日常的に自力で交通機関を利用できない方は申し込みできないので注意が必要です。70歳を迎える方については、誕生月の初日に手続きが可能となります。例えば12月20日の誕生日で70歳を迎えるのであれば12月1日から手続き可能ということです。
基本的には本人が申請しなければいけませんが、代理人が申請することも可能です。その際はもちろん本人や代理人の健康保険被保険者証または運転免許が必ず必要となるので持参します。代理人による申し込みは、代理人がしっかりと説明を聞いて理解し、本人に間違いなく伝えなければいけないので責任は重大です。
申請場所はシルバーパス発行窓口です。住民税非課税または合計所得金額が125万円以下の方と住民税課税の方で費用や持参すべき持ち物が微妙に異なるので、当てはまる状況と持ち物を確認してから出掛けます。

シルバーパスの使える範囲や注意点

東京都交通局が運営するものは全路線の停留所または駅の相互間での利用が可能です。また、東急バス・東急トランセ・京王電鉄バス・関東バス・西武バスなどは東京都の区域内にある路線の停留所相互間での利用も可能となっています。深夜バス・空港連絡バス・快速バス・定期観光バス・一部路線を除く自治体コミュニティバス・季節臨時運行バス・高速バスは使用できないので注意が必要です。
東京都シルバーパスという名ではありますが、東京地下鉄株式会社が運営する東京メトロはシルバーパスが適用されないので基本的に使えません。しかし南北線の目黒・白金台・白金高輪駅相互間は都営地下鉄三田線との共用区間なので利用可能です。
また、都県の境地に関しては事前に調べなくてはなりません。例えば都営地下鉄新宿線の本八幡駅は都内ではなく千葉県の市川市に位置しますが、特例として篠崎駅~本八幡駅の利用が可能となっています。境地はこのように特例になる部分とそうでない部分があるので注意が必要です。

シルバーパスを紛失したら?

シルバーパスを紛失しても再発行は可能です。シルバーパスの再発行手続きは常設窓口で行いますが、再発行手続きを行っていない窓口もあるので確認してから出掛けましょう。紛失したからと言って即日には発行できず、2週間ほどの時間がかかります。また、再発行は1度までで、再度紛失した場合は有効期間内のシルバーパスを発行できなくなるので注意が必要です。
ただし盗難や火災で紛失したのであればその限りではありません。盗難届受理番号や罹災証明書があれば何度でも再発行は可能です。しかしこれらの証明書が無いのであれば例え盗難であっても通常の紛失扱いとなります。
再発行の手続きは基本的に最初に発行した時と同じ証明書などを用意し、窓口へ行くだけです。再発行にかかる手数料は通常の紛失、盗難などの紛失に関わらず無料で行えるのでお金の心配は必要ありません。2週間後に再発行完了の連絡があり、受け取りに行きます。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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