全体の30%以上が50歳以上!?シニアのエステ利用は当たり前に

シニアのエステ利用状況

全体の30%以上が50歳以上!?シニアのエステ利用は当たり前に class=
シニアというと、若いうちに比べると美容への興味が薄れていくというのがこれまでの一般的な考え方でした。ところがここ最近、シニアのエステの利用が増えています。
これは2011年以降に特に見られる傾向です。とあるエステサロンによるとシニア層と呼ばれる60代以上の利用者は、2011年の利用者は200人程度だったのに対し、2014年には700人を超えています。単純計算をしても3倍以上という大きな伸び率となっており、今後も成長が期待されるでしょう。
利用しているコースとしては、アンチエイジングに関係するコースに人気が集まっています。また、最近では介護予防ができるコースも人気があるようです。
エステ側もこの傾向をつかみ、シニア層を視野に入れたコースや特別なサービス、シニア層ならではの悩みを改善できるコースなどに力を入れている傾向があります。アクテイブなシニアにとってはより美容に力を入れられるという強いメリットもあるのです。

シニアのエステ利用のメリット

シニアのエステ利用のメリットとしては、やはり継続的に通うことで肌や見た目、あるいはそれぞれの悩みなどが改善できるということでしょう。アンチエイジングを中心としたコースなので、悩みやすい肌のシワやシミ、肌のハリのなさなどに効果をもたらしてくれます。
また、見た目が整うことにより終活のための遺影を撮影する前にエステに参加することで、より美しい遺影を準備できるというメリットもあるのです。また、少しでも美しい状態で一生を終えたいという需要もあります。
そしてこのところアクティブなシニアの増加もあるでしょう。これはこれまでのシニア層とは違い、孫の発表会に行ったり、孫の結婚式の時になるだけ綺麗な姿でいたいという気持ちから積極的に美容に対しても気を使うシニア層の姿が見て取れます。また、温泉や旅行の時に素顔を見せる事になり、その時のために普段から綺麗にしておきたいという考えもあるようです。

シニアのエステ利用の注意点は?

シニアの場合、気をつけたいのは体への負担でしょう。エステのコースは大体一時間ほど横になりじっとしておく必要があるのですが、それが負担だという人も少なくありません。このため、エステサロンによっては膝や腰に枕を当てるコースもあります。また、ベッドの高さを低くして腰掛けてうまく足の裏がつくような高さにしているコース、終わりにヘッドスパをしてより効果を高めてくれるコースなどもあるのです。
また、店内がバリアフリーとなっているお店のほうが人気があり、車いすなどでも利用しやすい店舗があります。このため、サロンに事前に問い合わせておくといいでしょう。
薬やペースメーカーを入れている人も多いのがシニア層の特徴でしょう。この場合、エステのコースによっては悪い影響をあたえるところもありますから、エステサロンの側は配慮が必要になることもあります。オールハンドで美容機器を使わないコースなら、リスクも少なく優しいエステとなるでしょう。

シニアならではのお得なコースも

最近はエステサロンもこの傾向を受けて、シニア向けのお得なコースを提供しているところがあります。
ひとつは娘との親子エステのコースです。この場合、二人でエステを受けて割引になるというコースがあり、親子で綺麗になれると人気があります。
また、シニア層の中にはシニア専門としているサロンもあり、ここでは介護士の資格を持ったエステティシャンもいます。このため、介護についてのことまで見据えてエステをしてもらったり、介護予防となるエステを取り入れているコースもあり、いつまでも元気で若々しく過ごせるよう工夫されているのです。
そして疲れやすいシニアのためにマッサージにヘッドスパがついていたり、シルバーサービスとしてアフタードリンクとなるハーブティーがついているなどのメリットも多いでしょう。前日に電話での確認がある、購入品の無料配送などのサービスもあります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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