お悔み・お供えの花はどうすれば?お花の選び方のポイント

法事・法要に参加するときのお花は?

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法事・法要は、故人がなくなって1年、3年、7年といった節目に執り行われる儀式です。ごくごく親しい身内だけでなく故人の友人も参加する大きな行事で、亡くなった人を偲んだり、また、故人が亡くなってからの遺族の喪失感、環境の変化、苦労をねぎらうための集まりでもあります。遺族にとっては、区切りをつけるものであり、故人に対しては忘れることなく生活をしている、と示すものです。
法事・法要に参加する際には、まず故人が好きだった花、ゆかりのある花を選びます。アレンジは、法要・法事が執り行われる場所、規模を確認して決めることが大切です。参列者から贈られた花は、儀式の祭壇や受付に飾られる場合が多いです。その際には、贈った人の名前が掲示されることが常です。そのあとは、親族の家に持ちかえることになります。
急なお葬式と違って、法事・法要はあらかじめ日程が決まっており、十分にお供えの花を選ぶ時間があります。遺族に真心を伝えるためにも、前もってお花の準備をしておきましょう。

そもそも命日とは?

命日とは、故人が亡くなった日をいいます。
命日には、祥月命日と月命日があります。祥月命日とは、故人となった月日ですから、年に1回になります。たとえば、8月1日に亡くなったとすれば、祥月命日は毎年8月1日となります。月命日は、月忌命日のことで、故人となった日のみを命日と考えるものです。前述の例では、毎月1日が月命日になります。一般的に命日と言えば、祥月命日のことを指します。
三回忌、七回忌といった年忌法要は、遺族だけでなくゆかりのある親戚、友人が集まります。年忌法要では、場所がお寺だったり、法要後宴会があったり参列者も多く規模の大きいものもあります。一方、年忌法要以外の祥月命日はごく親しい遺族のみで執り行われます。家の中にある仏壇を掃除したり、お墓参りをしてお花を供えたり、お酒や生前好んでいた食べ物を供えて供養します。身内だけで、故人を偲んで語らう大切な一日です。

どのようなお花をもっていくか?

お悔み・お供えの花ですが、お寺や催事場で執り行う年忌法要と、ごく親しい身内だけの集まりである祥月命日に持っていくお花では違ってきます。
年忌法要では、遠くから見ても目に留まるような大きな花束、ラン鉢、生花のフラワーアレンジメントがおすすめです。色は、白やうす緑の花にグリーンの葉物を合わせたものが一般的です。花材としては、カーネーション、ユリ、シンビジウムなどが使われます。故人にゆかりのある花であれば尚のこと良いでしょう。
一方、年忌法要以外の祥月命日ですが、家で身内だけで弔うものなので、家のリビングや仏壇にあう規模の花束やアレンジメントを選びます。花材は年忌法要のときと同じです。プリザーブドフラワーは、花束よりも小さいものが多いので前もって購入しておくことも可能ですし、長く花を楽しめることが特徴です。
命日からの数日を華やかにし故人を偲ぶ生花を選ぶか、何年も楽しめるプリザーブドフラワーを選ぶかは、贈られた遺族の立場、考えを配慮することも重要です。

お墓にお供えする花は?

お墓にお供えする花は、特に決まっていません。お墓に菊の花が飾ってあることが多いですが、これは菊に「邪気を払う」という言い伝えがあるのと、切り花にしても長く持つ、といった実用的な面から一般的になっているものです。
お墓まりの花束としてよく使われる花材は、小菊やスターチス、カーネーション、グラジオラス、りんどうなどがあります。色合いは、白、赤、黄、紫を混ぜて花束にすれば失敗はありません。
バラなどの棘があるもの、匂いがきついものは避けられる傾向がありますが、お墓参りは故人を偲ぶものであるので、故人が喜ぶ花を選ぶことをおすすめします。故人が生前手入れをしていた庭の花であったり、故人の思い出の花をえらんで持っていくとなお良いです。庭に生育している桜や梅の花など季節ごとの花を供え、故人がなくなってからの歳月を偲ぶことも祥月命日にふさわしいお花になるでしょう。

参考サイト: お悔み・お供えの花特集

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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