喪中見舞いのマナーと書き方は?

喪中見舞いとは?

喪中見舞いのマナーと書き方は? class=
喪中見舞いとは、喪中はがきの返信の際に用いるもののことをいい、送る時期により、寒中見舞いともいいます。
寒中見舞いは、1月5日から2月4日の間に送るものをさします。喪中はがきは11月の終わりから12月のはじめに届くことが多いため、寒中見舞いの期間までは1カ月ほどあります。喪中見舞いは時期に関係なく送ることができ、年内に返信されるときによく用いられています。喪中はがきが届いた際には、相手を慰める気持ちを込め、年内なら喪中見舞い、年明け2月4日までの間なら、寒中見舞いで返信します。
お亡くなりになられたことを喪中はがきで初めて知ることも少なくありません。生前良くしていただいた方であれば、失礼のないように返信しなければと考えます。書き方にはマナーがありますので、しっかりとマナーをおさえながら、お亡くなりになられた方へのお悔やみの気持ちをしっかりと伝えましょう。

喪中見舞いの失礼のない書き方は?

喪中見舞いの冒頭には、喪中はがきをいただいたことへのお礼から始まります。「ご丁寧な挨拶状をいただきありがとうございます」などの文言が使われます。その後は、お亡くなりになられた方へのお悔みの言葉をそえ、相手の心労を気遣う言葉、新年への希望を感じる言葉などを最後に書きます。弔問を済ませているかどうかで、書く内容を変えることが多いです。
喪中はがきではじめてお亡くなりになられた事を知った場合は、「お手紙にて○○様のご逝去を知りました 存じ上げず失礼をいたしましたことお許しください」などの文言をお礼の後に続けます。
弔問を済ませている場合は、「○○様がお亡くなりになりさぞさみしい思いをされていることと存じます 後々ではございますがさみしさも和らげばと心よりご冥福をお祈り申し上げます」などと続けます。
相手へのお悔みの気持ちを伝えることとともに、新年への明るい気持ちを抱かせる言葉を最後につけます。「おだやかな新春をむかえられますよう心からお祈り申し上げます」などです。

品物を送る場合のマナー

喪中はがきの返信としては、喪中見舞いを送ることが一般的ですが、中には品物をそえる方もいます。
よく用いられるものは、贈答用の線香やろうそくなどです。故人供養の際に用いるもので、かしこまったものではないためよく選ばれています。金額が高くなると相手への負担になってしまいますので、3,000円から5,000円程度のものがよいとされています。
品物を送る際でも、手紙やメッセージをそえることでより丁寧になります。
先方の家にもよりますが、仏壇がない場合は線香やろうそくをもらっても使用する機会がなく、困らせてしまいかねません。そういった場合には、相手が自由に使えるギフト券などを利用します。
一般的なのは、はがきでの返信ですので、品物を送らなければいけないということはありません。大事なのは相手への気持ちですので、喪中の身を案じ、温かい言葉をしたためた喪中見舞いを送るだけでも十分です。

大事なのは相手を気遣い・慰める気持ち

マナーとして喪中はがきが届いた際には、喪中見舞い・寒中見舞いで返信をします。
喪中見舞いで大切なことは、服喪中の遺族を気遣い慰めることです。
喪中見舞いを書くことを難しくとらえらてしまうかもしれませんが、気持ちのこもった文章であれば遺族の方を十分に慰めてあげることができます。気落ちしているときこそ、温かい言葉をいただけることがうれしいものです。
書き方などの最低限のマナーはありますが、文言はこうでなければいけないと言う決まりはありません。ご遺族の方を元気づけるために、故人との思い出を書くことも方法のひとつです。
その場合は、冒頭に喪中はがきをいただいたお礼の言葉を書き、故人との思い出、大切な人を亡くされたことへの心労を気遣う言葉、新年への希望を抱かせる言葉と続けます。これで相手の方に気持ちが伝わる喪中見舞いとなります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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