お墓を建てる時に知っておきたい!【お墓の価格】

お墓を建てる時に必要な3つの費用

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お墓を建てる時には「永代使用料」「墓石代」「年間管理費」の3つの費用が必要になります。永代使用料はお墓を建てる区画の使用料、墓石代は墓石の石材代や加工費・工事費などで、この2つは建立のときに1回のみ支払います。

年間管理費は墓地の共有部分の管理や維持のための費用で、毎年決められた額を納めます。霊園によっては3年分、5年分などをまとめて支払うようになっていることもあります。管理費は毎年支払うものですが、初年度分は墓地の使用契約を結ぶ際に永代使用料と一緒に支払うことが多くなっています。

この3つの費用を合わせたものが、お墓の価格となります。永代使用料や管理費は墓地の立地条件や設備、区画面積の広さによって違いがあり、墓石代は墓石のデザイン、使う石材の種類などで変わってきます。どちらも価格に振り幅があるため、お墓の平均価格や相場というのは算出しにくくなっています。

気になる霊園がある場合は、見学に行ってみて現地のスタッフや駐在している石材店の担当者に話を聞くことで、その霊園で自分が希望するタイプのお墓がいくらくらいで建てられるのか、その目安がわかります。

お墓はいつまでに建てればいいの?

四十九日や一周忌までにお墓を建てるようにと言われることもありますが、お墓を建てる時期については特に決まりはありません。ただ、法要に合わせると親族が集まりやすいので、そこを目安に建墓するというケースが多くなっています。

霊園や墓地の区画を持っている場合(民営や寺院なら使用契約を結んでいる、公営ならば使用許可をもらっている場合)ですと、それぞれの霊園や墓地で定められた建立期限までにお墓を建てる必要があります。建立期限は契約書や使用許可書に記載されており、墓石の建立が必要なのかまずは外柵や巻石と呼ばれる墓石の周りを囲う部分だけ建てるのでも構わないのかといったことも合わせて書いてあります。

区画の使用料である永代使用料、最初の管理料は区画の使用契約の際に支払い、墓石価格は建立して引き渡しの際に支払うか半額を前納、残りを引き渡しの時に納めるというケースが多くなっています。どのタイミングで墓石を建てるかにより、お墓の費用の支払い方は違ってくるのです。

お墓の価格の目安を知る

お墓の平均価格や相場は算出が難しいものですが、高い・安いの目安を知ることはできます。

まず、永代使用料は不動産と似ており、交通の便が良いところや都市部など立地条件が良好ですと高くなる傾向です。管理料は霊園の設備や管理状態で変わってきます。法要施設や会食施設、送迎バス、立派な管理棟など付帯設備が充実しているところはそのぶん管理料がかかります。また、共有部分である参道がきれいに舗装されていたり、植栽の手入れが行きわたっているようなところも管理料は高くなります。

墓石については使う石の種類と量で価格差が大きくなります。縦長の和型墓石より横長の洋型墓石の方が石の使用量は少なく、灯籠などのオプションを必要としないデザインが多いため、同じ石種ならば洋型の方が安い傾向です。中国産などのリーズナブルな輸入石を使うと、同じデザインでも価格を抑えられます。

最初から石種とデザインが決められて区画と一緒に販売されている規格墓地やセット墓地ですと、墓石代も含めてかなり安いものもあります。

お墓を建てる時は総額と建立時期を考慮する

お墓を建てる時は必要な費用総額と、建立時期からどのタイミングでいくら支払うのかを考えてみると、予算を組むのに役立ちます。

総額200万円のお墓を建てるとして、200万円を一括で支払うのは無理でも、そのうち墓石代が100万円で建立期限が5年という条件でしたら、5年の間に墓石代を用意すれば200万円のお墓の購入に際しての負担は軽減できるからです。なかには建立期限が定められていない墓地などもありますので、そういった点もお墓探しを行ううえでのチェックポイントとなってきます。

石材店が用意している建墓ローンは、低い利率でお墓のローンが組めるようになっています。通常、永代使用料はローン対象外となりますが、石材店のローンでしたら永代使用料も合わせた総額でローンが組めることが多いです。支払い途中で契約者が亡くなった場合は支払いをしなくて良いタイプのローンが用意されていることもあります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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