知っておきたい!「お墓」ができるまでの流れ

お墓の具体的な打ち合わせ

知っておきたい!「お墓」ができるまでの流れ class=

まずお墓を建てようと考えた場合、お願いしようと思う石材店に問い合わせをしたり資料を請求して情報を収集します。お願いしたい石材店が決まれば実際にお店まで行き、理想のお墓のデザインなどについてお店の方と具体的に話をしていきます。

それらが決まればお店の人から実際の施工の流れについて詳しく説明を受け、お墓を作っている工場を見学したりして大体のイメージを頭の中に描いていきます。

次に、実際にお墓を建てようと思っている墓地に行って計測をしていきます。そしてカタログなどで見た希望のデザインとその墓地を照らし合わせて計測を行いながら、バランスや墓所全体の景観を見ていきます。それらによって決まった事を元に工事のプランと見積もりが作られ、それに沿ってお墓のデザインや石材の種類などの詳細を決めていきます。この時点で自分の思っているのと違う部分があったり、追加の要望があったりした場合には、しっかりと自分の意志を伝える事が重要です。

自分の希望に合わせてプランを決める

お墓のデザインや形状や墓石の選定など、自分の納得のいくデザインが出来るまでお店の方と打ち合わせを行いながら、見積もりやプランの作成を繰り返し行っていきます。

それらのプランの内容の全てに納得が出来たら、いよいよ契約となります。契約の際には、墓石に刻む文字彫刻の原稿や図面が書かれた見積書が送られてきます。それら全てに一度目を通して、納得がいったら署名と捺印をして書類をお店の方に送ります。

以上が、契約までの主な流れとなります。そして次に一般的に行われるのが、契約の着手金としていくらか振り込みを行う事となります。振り込みの確認がされた時点で正式に契約が済まされたとされ、実際に材料の発注などが行われていきます。

材料が揃った時点で石材加工が行われ始めますが、目処が立った時点で墓地での基礎の工事が行われ、その後に据え付け工事となります。工事の日程が決まったら、その日程をお店の方から教えてもらう事となりますので、都合のつく日は見学にいくなど出来ます。

お墓が完成したら納骨

お墓が完成したら、最後にお店の方によって設計図通りになっているかや彫刻にミスがないか、墓石に不具合がないかなどの確認が行われます。そこで不具合が見つかった場合には、その部分をすぐに修正する作業が行われます。お店側で最終確認を行って問題がなければ、最後に契約者自身が確認を行いそこで問題なければ、いよいよ引き渡しとなります。

それから一般的には、引き渡しが行われてから墓地で納骨式が行われますが、お墓の完成の日が近い場合には、完成してから式が行われます。式では、開眼と納骨法要が行われます。

お店によっては、納骨式当日に納骨室の扉や香炉の移動などのお手伝いをしてくれる所もあります。さらには、お墓完成や納骨後や工事中の写真などを渡している所もあります。

全てが完了してお墓が引き渡された後は、残りの代金を支払う流れとなります。代金と引き換えに、保証書が発行される事となります。

アフターメンテナンス

全てが完了してお墓が引き渡された後に、石の傷やお墓の傾きや設備の不備が確認された場合には、補修やお取替えが出来るように保証されています。その保証期間は大体10年間であり、その間は定期的にお墓のクリーニングが行われている所もあります。

また補償期間が過ぎた場合でも、お墓に疑問を持った場合には対応してもらえるようになっています。

会社によっては霊園の管理業務を行っている所もありますので、法事の際に必要な場合は相談するのもいいかもしれません。また骨壺や仏壇や神棚や神仏具などの同時に販売が行われている所も多く、他の場所を探し回ったりする必要がないため利用すると便利です。些細な事でも墓地に関して疑問に思う事などがあった場合には、すぐに相談にのってもらうようにしましょう。素人では分からない知識をプロが色々と教えてくれますので、頼りになります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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