仏壇だけでない「手元供養」という選択

手元供養は現代にとてもマッチした供養方法!

仏壇だけでない「手元供養」という選択 class=
私たちの誰もがいつかは亡くなり、また身内の方もそれは同じです。そんな時に、先祖様やお亡くなりになった身内を供養する方法として仏壇しかないと思いがちですが、実は手元供養という選択肢があります。
元々、持ち家や実家の一軒家に仏壇があり、そこに住んでいる場合は問題ないです。しかし、お墓や実家の仏壇はあるけれどマンションのような集合住宅や賃貸マンションにお住みの方で遠方の場合は、御墓参りや実家に行く事が頻繁にできないことがあります。そんな時にこそ、この手元供養がとてもお勧めです。手元供養であればどんな生活環境の方でも環境に左右される事なく、亡き人の供養を身近に感じ、供養することができる革新的な方法です。
つまり手元供養は、高層マンションや賃貸マンションで生活をする現代のライフスタイルにとても合っている選択肢の一つということです。そこで今回は手元供養に関して御紹介しますので是非、参考にしてみて下さい。

身近で亡き人を慰霊する手元供養!

手元供養とは、他に自宅供養とも呼ばれている方法で、故人の遺骨や位牌をお墓やお寺の納骨以外に自宅でも保管することで慰霊を身近で行うというものです。
主に遺骨を加工して他のモノにして身につける方法と、遺骨や遺灰を収めたオブジェや容器などで保管する方法が主流です。常に自分の身の回りに身につけておきたい方には、加工するタイプが合っていますし、自宅に仏壇代わりに、置物や供養場所として慰霊を望んでいる方は、後者の保管タイプがお勧めです。それぞれの理想の方法を選べることがメリットで、仏壇のように大きな設置場所も必要としないのでマンションにお住まいの方でも安心です。
故人の形見を受け継いで使用するという行為がありますが、この手元供養も同じように身近に故人を尊び、供養するという考えです。遺骨や遺灰自体を直接加工、保管するので、形見よりもより本格的に慰霊をすることになります。

こんなにたくさんある手元供養の方法!

手元供養の種類には、いくつかの方法があります。まずは、故人の遺骨を加工してペンダントやリングなどのアクセサリーにしたり、遺骨の一部や遺灰を入れたアクセサリーを身につけたりする方法です。携帯することが可能な方法で、自宅以外のどこにいても慰霊することができます。
続いてのミニ骨壺に入れて保管する方法は、仏壇のようにかさばらず、卓上になどにも飾ることができるので大変便利です。デザインの種類が多く自分の好みに合った骨壺を選ぶ事ができるのでお部屋に違和感なく配置できますし、故人の写真やお花と一緒に飾ればそこが小さな慰霊場所に変わります。
また骨壺ではなくオブジェの中に収める方法もあります。手を合わせて供養するお人形のオブジェなどがあるので、ミニ骨壺をただ置くのはちょっと味気ないと思う方にはこの方法がお勧めです。それぞれの供養スタイルに合わせてベストな方法を選んで下さい。

手続き不要の手元供養はとても簡単

お墓に遺骨を収めたり散骨したりする場合には、その遺骨が誰の物なのかを証明する「分骨証明書」が必要になりますが、手元供養をする際に必要になる特別な手続きは必要ありません。ただ将来的に納骨も考えている方であれば、予め「分骨証明書」を貰っておいた方が良いです。
実際の火葬場で手元供養用の遺骨遺灰を分けてもらうのが理想的ですが、万が一後から手元供養しようとした場合でも担当になった石材店に依頼してお墓から遺骨を出してもらうこともできるので心配ありません。注意点としては、分骨をするタイミングが火葬時の場合は火葬場で「分骨証明書」を発行してもらえますが、お墓で分骨をする際には墓地の管理者に発行してもらってください。分骨タイミングによって証明書をもらう相手が変わるのでそこの部分は注意しなければいけません。
このように手元供養は、非常に効率的な供養方法なので是非皆さんもご検討してみて下さい。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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