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故人が亡くなってから7日後や49日後、1年後、3年後などに行われる法事。生前に故人と関わりがあった人たちが集まり、供養を願います。お坊さんによる読経と参列者の焼香が行われ、その後に参列者が参加する食事会などがあります。どのタイミングで法事を行うかは宗派や地域、家庭の事情などで違ってきますが、節目節目で法事を行うことになります。
スムーズに法事を行うためには施主は早めに準備に取り組み、参列者への通達やお坊さんの手配を行わなければなりません。日程を決めて参列者への案内、食事の手配などやることは沢山あるので、出来るだけ早めに動くことをおすすめします。法事は故人が亡くなってから長くて49年続くこともあり、一度準備の手順を覚えてしまえば一生役に立ちます。
初七日と呼ばれる故人が亡くなってから7日後に行われる法事は、お葬式やお通夜の段階で一緒に準備を進めてしまいましょう。お葬式やお通夜を行っているタイミングなら葬儀屋などがその場に居て、打ち合わせがしやすくなっています。お坊さんも居るので初七日を行いたいこと、日時などをその時に伝えられるので手間が省けます。参列者も揃っていて、その場で案内が出しやすいです。お葬式やお通夜で忙しいタイミングですが、同時に準備をしてしまうことで負担はかなり軽減されます。初七日ではお坊さんにお経を上げて貰うこともあるので、お布施も用意します。お坊さんによってお布施の金額は異なりますが、一般的には5000円から1万円が相場です。いくら用意しなければならないか分からないときには、お寺に相談しておきましょう。
四十九日や一回忌、三回忌などは当日の2ヶ月から3ヶ月前から動き出します。遠方から来る人のことも考えて早めに案内を出して、参列出来るのか確認しておきましょう。どのくらいの人数が参列するかによって会場なども変わってくるので、案内は出来るだけ早く出すことが大切です。
法事の準備の流れは、まず日時を決めます。法事の日時を決めるときに命日などに出来ればベストなのですが、仕事や学校の都合で平日の昼間には人が集まれないこともあります。参列者が出来るだけ集まれるように土曜日や日曜日、祝日などに設定するのが良いかもしれません。参列者にはどのタイミングなら参列出来るのか聞いて、日時の調整を行いましょう。また仏教では命日の後に法事を行うのは縁起が良くないという考え方もあるので、気になるようなら命日の前の土曜日や日曜日、祝日にしましょう。宗派によって考え方が違うこともあるので、事前に確認することがポイントです。
日時が決まったら、会場探しです。参列する予定の人たちが入れる規模の会場を予約して、確保しておきましょう。先祖代々お世話になっているお寺などがあればそのお寺の本堂で、それ以外なら自宅や葬儀社の法要室などを借ります。法要後に行われる食事会では自宅で行う他にもホテルなどの会場を借りることもあるので、早めに予約しておくと安心です。人気のある会場やホテルは早めに予約が埋まってしまうことも珍しくないので、法事の日時が決まった時点で予約をしてしまいましょう。
日時が決まり会場も決定したら、参列者への案内状の送付です。参加してほしい親族や故人の知り合いなどをリストアップして、案内状を送ります。四十九日や一回忌などは故人と親しかった友人などを招待することもありますが、三回忌以降は親族だけが集まることが多いです。それを踏まえて誰を招待するのか、親族だけで行うのかを考えましょう。
お世話になっているお寺があればそのお寺のお坊さんにお願いして、法事に参加して貰えるように打診します。お坊さんの都合で来られない場合は同じ宗派のお坊さんを紹介して貰えることもあるので、気軽に相談してみましょう。お世話になっているお坊さんが居ないときには葬儀社の担当者に相談するか、僧侶派遣サービスなどを利用します。お坊さんへのお布施も必要なので、お金を包んでおきます。
引き出物の準備も欠かせません。香典を貰った場合にはお返しに引き出物を手渡します。引き出物は日常生活で使うもので、使うと無くなる消耗品にしましょう。お茶やコーヒー、お菓子がぴったりです。当日に渡すことが出来ない、香典の数が足りなくなったときには後日必ずお返しを送るようにすることも重要です。
当日に必要な持ち物は事前に確認しておいて、直前になって慌てないようにします。お布施やお供え物、遺影や位牌など何が必要なのか調べて、揃えておきましょう。
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