「母の日参り」とは?母の日の由来も解説

母の日参りの記事

母の日の由来

毎年5月の第二日曜は「母の日」とされていて、百貨店・花屋などが母の日ギフトで盛り上がります。
テレビCMやSNSでも多く宣伝され、用意をしなくては、と焦る人も多いのではないでしょうか?

そもそも母の日とはいったい何なのでしょう。

母の日のはじまりは諸説あり、国や地域によって母の日のはじまりや日付は様々です。
日本に母の日を紹介し定着させたのは女性宣教師だといわれています。(一説です)
マイラ・E・ドレイパーというアメリカ人宣教師は、アメリカで1908年にはじまったといわれる母の日を日本に紹介しました。
1913年には日本で初めて母の日の行事を行ったとされています。

その後ほかの宣教師たちにも意思がひきつがれ、母の日が定着していったようです。

日本の母の日の祖国であるアメリカでは、1900年ごろにウエスト・ヴァージニア州でアンナ・ジャービスという女性が、活動家であった母のお別れの会を開いたことが始まりだといわれています。
その時に、感謝の気持ちをこめて、カーネーションを贈ったそうです。アンナ・ジャービスが母を想う気持ちはやがて「すべての母に感謝する気持ち」にかわり、世界へ浸透していきました。

2023年の日比谷花壇の母の日のテーマは「感謝の気持ちを花に込めて」です。
お母さまだけではなく、ご自身にとって大切な人に感謝の気持ちを伝える日として、花贈りをしてみるのもいいかもしれません。

母の日参りとは

母の日参りとは、亡くなったお母さまのお墓に、母の日にお参りに行くことです。
ギフトやお花の贈り物は存命のお母さまへ贈るものが中心ですが、母の日をきっかけにお墓参りに行くことは一つの供養の形です。

もともとアメリカでの母の日は、亡くなった母親を悼んだことから始まりました。
亡き母を想って感謝することは、お母さまや大切な方の供養になります。

母の日参りの習慣は、近年その広がりを見せています。
ゴールデンウィークは少し遠くまでおでかけをするかたも多いかもしれませんが、ゴールデンウィーク終わり、または明けた後にお墓参りに行く方も増えています。

そんな母の日参りの文化を広く伝えようと、日本香堂では「母の日参りパートナーシップ」を発足しています。日比谷花壇もパートナー企業として参入しています。

母の日参りに必要なもの

普段のお墓参りと同じでかまいません。
お花を生けたり、お線香を供えたりします。

また、お墓掃除をするのもいいかもしれません。
お墓の掃除は何かきっかけがないとやらないものです。お彼岸やお盆など、お墓を訪れる機会がある前や、命日などにお掃除をされる方が多いかもしれませんが、そこに「母の日」を加えてもいいですね。

母の日参りにおすすめの花

カーネーション
まずは何と言ってもカーネーションです。
母の日がカーネーションを贈ったことに由来することから、母の日にはカーネーションを贈るようになりました。
カーネーション全体の花言葉は「感謝」です。
特に赤いカーネーションには「母の愛」という花言葉もあります。
もともとアンナ・ジャービスが亡き母に送ったのは白いカーネーションと言われています。
白は亡くなった人を弔う意味があり、お墓や仏壇にも向いている花です。

カスミソウ
カスミソウの花言葉もカーネーションと同じく「感謝」です。
カーネーションや赤いお花は好きではない、という方におすすめです。
小さなお花がかわいらしいカスミソウは、ドライフラワーにもなります。
お店で買ってきた後すぐに逆さにつるしておくと完成するので、お仏壇や手元供養をお飾りしているところでドライフラワーを作るのも素敵です。

ピンクのガーベラ
花言葉は諸説あるのですが、ピンクのガーベラの花言葉を「感謝」とすることもあります。
ガーベラは比較的入手しやすいお花で、特に母の日がある5月には春の旬を迎えます。
ガーベラの茎は腐りやすいので、少なめのお水で飾ってあげてください。

リシアンサス
トルコキキョウというお名前でおなじみの方もいらっしゃると思います。
フリフリのドレスのようでゴージャスな花姿が印象的なお花ですが、こちらも花言葉の一つに「感謝」があります。ボリュームたっぷりのお花ですし、様々な色のお花が出てきています。大切な人の好きな色のリシアンサスを供えてみてはいかがでしょうか?

母の日をお墓参りの日に加えてみては?

気づくとお墓からは足が遠のき、お参りする機会が減っている・・・という方もいらっしゃるかもしれません。母の日をきっかけに、お墓参りをしてみてはいかがでしょうか?

大切な人を想ってお花を選び、供えることは、故人への供養のひとつです。
お母さまだけでなく、ご自身にとって大切な誰かを想う日として、母の日を迎えてみてください。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
オハナクラブ編集部
オハナクラブ編集部(オハナクラブヘンシュウブ)
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