自己負担ゼロ!?会費制の「お別れの会」も登場!

お別れの会とは?一般の葬儀との違いは?

自己負担ゼロ!?会費制の「お別れの会」も登場! class=
お別れの会とは、家族や近親者だけで葬儀を行って火葬を済ませた後の数日後に、改めて故人や遺族と親交のある人などを招いて追悼をする式典の事を言います。ただし場合によっては火葬の前に行う無宗教によるお葬式を、お別れの会と言う事もあります。
一般的なお葬式では、宗教的な儀式と社交的な告別式により成り立っています。しかし一方のお別れの会では、宗教に関係なく自由に行う事ができます。またお葬式では地域と宗教の慣習によって左右され、一般的には仏教で行われていますが、お別れの会では密葬や火葬を終えた後に追悼式としてお別れの会が行われることが一般的です。
お別れの会と偲ぶ会は、宗教から離れ自由な様式で行われる所がよく似ている点もあります。しかし亡くなってからまだ日数の浅い内から約1か月前後に行われるのがお別れの会、亡くなってから約1年後から2年後に行うものを偲ぶ会として、日数の違いで呼び方が変わります。

お別れの会のメリット

お別れの会をする場合、葬儀自体は近親者のみで行われます。そのため会葬者の対応に追われるといった事が少ないため、遺族の方は故人とゆっくりお別れをする事が出来るといったメリットがあります。
またお別れの会は故人が亡くなった後日に行われるため、故人が生前にお世話になった方達への対応がきめ細かく出来るので、しっかりと感謝の気持ちを伝える事が出来るのです。
お別れの会は時間をかけて準備をしていくため、ご家族の気持ちの整理もつきやすく故人とのお別れの時をじっくりと感じる事が出来るといったメリットもあります。故人が亡くなった後は、お通夜やお葬式と準備をするのに忙しい時間が過ぎていくため、どうしても故人とじっくりお別れの時間を設ける事が出来ません。しかしお別れの会のような形式で、別に故人との別れの時間を設ける事により、遺族や近親者にとっても納得のいくお別れをする事が出来るでしょう。

お別れの会のデメリット

お別れの会の会場として、利便性の良いホテルや式場を使用する人が増えています。しかしホテルを利用した場合は、費用が高額となるといったデメリットも挙げられます。
他にもホテルが会場となる場合、遺骨を持ち込む事が出来なかったり、読経や焼香が出来ないといったデメリットがある場合があります。
またお別れの会はまだまだ多くの方には知られていないといった事もあり、お別れの会に来てくれる方にとってはマナーも分からないため大きな不安を感じるといった方も多いのではないでしょうか。お葬式でさえ、あまり経験する機会もなく実際にはどのような礼儀が必要なのか、どのような作法が失礼にあたらないのかといった方は多くいる事でしょう。また進行をする側も不慣れなため、早く進め過ぎたり、ダラダラと進める事になってしまったりと、自分の思う通りのお別れの会をする事が出来なかったなんて事もあるのが、お別れの会のデメリットと言えます。

会費制のお別れの会も登場

近年では、生前お世話になった方や仲の良かった友人がお別れの会を有志で開きたいと思われる方や、出来るだけ費用をかけないで自分達だけで企画をしてカジュアルなお別れの会を開きたいと思われる方が増加傾向にあるため、会費制のお別れの会が登場しました。
会費制のお別れの会は、参加する人数に合わせてお別れの会のプランを立てる事が出来たり、最高品質の装花サービスを受ける事が出来るのがメリットとなります。
しかし会費制のお別れの会を開催する場合には、参加希望者から会費を徴収する必要があります。しかし現金で受け取ってしまうと、どうしても金額を管理するのが難しくなるので、封筒に入れてもらうなどの工夫が必要となります。また受け取ったか受け取っていないのか、しっかりと管理していないと、曖昧になってしまうため注意が必要です。封筒に現金を入れてもらい、その際に記名をしてもらうのが基本のやり方となります。

参考サイト: お別れの会の総合サイト「お別れナビ」

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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