メディアも注目!!増えているオーダーメイド葬式

オーダーメイド葬式とは?

メディアも注目!!増えているオーダーメイド葬式 class=
近年では死生観が多種多様になり、葬儀に関しても自分好みのスタイルで行う人も増える傾向にあります。
身近な家族や友人のみで行われるプライベートな葬儀が増加しているのと同様に、従来の形式では無く、亡くなった本人の個性や故人にまつわる思い出を強調するなど、自由な発想が活かされる葬儀は需要が見込まれているジャンルです。
この様なオリジナリティー豊かなコンセプトで行われる葬儀をオーダーメイド葬式(オーダーメイド葬儀)と呼びます。

 

完全オリジナルで行われ、例えば故人の趣味を世界観にした葬儀や、故人が好きな音楽で葬送する音楽会風の葬儀、ピンクや赤など色にこだわらない花を使用する葬儀など様々です。

オーダーメイド葬式では、故人らしさが感じられる式となるため従来の葬儀におけるイメージとは異なり、明るい雰囲気であったり、和やかに行われることもあります。
またオーダーメイド葬儀を行う際は、オーダーメイドに対応したプランがある葬儀社へ依頼するのが一般的です。

オーダーメイドで祭壇を作る

オーダーメイド葬式では様々な祭壇が企画されます。
故人の個性を表現することなど一から作り上げることが可能です。

 

例えば故人の好きだった色とりどりの花とシフォンなどの布で装飾した祭壇を、間接照明で照らし出すことや、青空と海を花で表現した祭壇、将棋盤や電車をイメージした祭壇など多種多様に作られています。
故人の好みや生涯趣味にしていたことなどが大きく反映された祭壇がオーダーメイド葬儀では多く採用され、明るく華やかな祭壇も多いです。

また例えば仏教での葬儀では、祭壇の中心部分に故人の遺影と白木の位牌が置かれることが一般的ですが、オーダーメイド葬儀の祭壇では、様々な演出や装飾に合わせて、遺影や位牌を設置する位置を自由に決定することができます。
遺影と一緒に思い出の写真で制作したパネルを飾ることや、故人が好きだったワインなどのお酒を供えることも可能です。
従来の白木祭壇や、生花祭壇をオリジナルの表現に発展させたものから、まるで形式に捕らわれないものまで多くのスタイルがあります。

参考サイト: 花祭壇の事例集

葬儀の場所もオーダーメイド

一般的な葬儀は斎場などで行われることが多いですが、オーダーメイド葬式では様々な場所を選べます。
例えば、故人にゆかりのある土地での葬儀では、家族と旅行した際に宿泊したコテージを利用し、故人を思い出とともに偲ぶことが可能です。
またお洒落なカフェやライブハウスを利用してオーダーメイド葬儀が行われているケースもあります。

 

近年では結婚式を挙げる際に様々な場所が選ばれる様に、葬儀も亡くなった本人の望みや遺族の要望によって場所の選択が可能です。
とはいえ、式を執り行いたい施設からの許可を得なければ無理ですが、葬儀を行う場所として以前は考えられなかった場所が選択される機会も多くなる可能性があります。

また場所にこだわらない葬儀は日本国内だけでなく、世界でも見られる傾向です。
例えばイギリスでは、教会で葬儀を行うことが一般的でしたが、近年では自宅の庭や職場の他、国外やビーチでの葬儀を求める人も多くいます。

無宗教でオーダーメイド葬儀をする際の注意点

オーダーメイド葬式は自由葬と呼ばれることも多いです。
なかには宗教にこだわらない葬儀を行う人もおり、無宗教でオーダーメイド葬儀を行うには必ずプログラムを制作する必要があります。

 

例えば仏式での一般的な葬儀では、形式が整えられその流れに沿って粛々と葬儀が進められていきますが、無宗教で自由葬を行う場合は一切の流れをオリジナルで企画しなければなりません。
また、故人が生前の内に企画して置けば良いのですが、家族と突然のお別れをした遺族には負担になり得ることも考えられます。
一方で、全てをオーダーメイドできることは自由葬の大きなメリットです。
故人が亡くなった悲しみより、故人との思い出を偲ぶ機会が遺族や参列者に多く与えられる印象的な式とすることもできます。

しかし、従来の葬儀では無いことなどから親族や参列者の理解を得るためにも、事前に自由葬だと知らせて置くことが勧められます。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
あわせて読みたい