【葬儀・法事の用語】「お斎」とは?「お清め」とは?

お斎とは?

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「お斎(とき)」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、実際にどのようなものなのかを知らない方も少なくありません。

お斎とは、仏教式の法事や法要が終わった後の食事の席のことをいいます。
法事や法要で僧侶の読経終了後に、参列をしてくれた方々や僧侶に対して感謝の気持ちを込めて食事を振舞うことが行われます。
もちろん集まった人たちが食事をしながら故人を偲ぶ意味合いも含まれています。
お斎を行わない場合は、引き出物やお菓子などと一緒にお料理を折り詰めにして持ち帰ってもらうのが一般的です。

お斎の日程は、初七日(僧侶を招いて還骨法要と一緒に行う)・四十九日(僧侶を招いて納骨・法要と一緒に行う)・初盆(僧侶を招いて法要と一緒に行う)・一周忌(僧侶を招いて法要と一緒に行う)などが目安になっています。
三回忌以降は、大半が遺族や親族のみで行われます。
法事に参加する方が多い場合は、葬儀会社や寺社と充分に打ち合わせをしながら行う方がスムーズに進みます。

お清めとは?

お清めとは、通夜の弔問客に酒食のもてなしをすること、つまり、通夜ぶるまいを意味することがあります。
この席に用意するものはお酒、ビール、ジュースなどの飲物と煮物、天ぷら、巻寿司などからオードブルなど多岐にわたっています。

ただ、一般的にお清めというと、「お清めの塩」を意味することが多いです。
葬儀終了後に、香典返しや会葬礼状と一緒に塩を配られた経験がある方は多いと思います。
これを「お清めの塩」といい、葬儀場から自宅に帰った際に体に降りかけて身を清めるために使用します。

昔日本では死は穢れたものであると考えられていました。そこで自分の身を守るために手を洗ったり、塩を振り掛ける・食事やお酒を飲むことが効果があることとして行われていました。
1960年以降この風習を受けて葬儀社が、会葬の礼状にお清めの塩を同封するようになったのです。

そもそもお清めの塩は神道の考え方で、昔の日本では神道信者が多かったためその習慣が現代に名残として残ったとされています。
仏教では、死は穢れたものではなく浄土の世界で仏に生まれ変わることを意味し、お清めの塩を用いる習慣はありません。
ただ昔は今と違って衛生環境も整っておらず、殺菌や腐敗を遅らせる効果がある塩は重要な意味を持つものだったようです。

法事の流れとお斎のタイミングは?

法要を行う当日は、準備がすべて整った状態で僧侶をお招きするのがマナーです。
一般の参加者は、法要の開始時刻のおおよそ30分から15分くらい前には到着していることが望ましいです。
開始までの時間を利用して、供物料をお渡ししたり遺族へあいさつを済ませることができるからです。

僧侶が座る場所はお仏前に用意し、施主は僧侶の真後ろに座ります。
そして故人との関係が深い遺族から前の方の席に座っていきます。

まず施主が参加者に対して列席していただいたことへの感謝の気持ちを簡潔に述べ、法要が開始となります。
次に、僧侶のほうに顔を向け読経をお願いします。
読経中は、施主を最初に前の席に座っている参加者から順に焼香を行います。
焼香が修了すると僧侶の法話になり、法話が終わってからお斎になる流れです。

僧侶がお斎に参加をされない場合は「お布施」「お車代」「お膳料」をお渡しし、参加をされる場合は「お布施」「お車代」をお渡しします。

「お斎」の際の献杯のマナーとは?

お斎の際には、代表者のあいさつの後に献杯を行います。
故人に杯を捧げて敬意を表すもので、こうしなければいけないという決まりはないですが、挨拶を行うので適当にというものでもありません。
あらかじめあいさつを依頼される場合もありますが、突然お願いされた時も遺族や参加者に対して失礼がないように知っておきたいいくつかのポイントをご紹介します。

お祝いの席で行われる乾杯は、杯を高く持ち上げ大きな声で「乾杯」と言いお酒を飲み干し拍手をします。
献杯はこの逆の所作と考えて良いでしょう。
杯は持ち上げず静かに唱和し拍手も行いません。
また献杯の際のあいさつは、故人を偲んだりお悔やみの言葉を入れるようにしましょう。

献杯は全員が席に着いてから開始します。
なぜなら献杯が済むまで食事に手をつけないというルールがあるからです。
お酒が入った杯を故人の位牌の前に置き、施主のあいさつ・代表者の献杯のあいさつ・お斎の流れになります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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