ホテルでの「お別れの会」の注意点

ホテルでの「お別れの会」とは!?

お別れの会の様子
ホテルでの「お別れの会」と言うと、ホテル葬という言葉もあり、ホテルで葬儀を行うといった意味に感じますが、実はそうではありません。一般的にホテル葬とは、密葬の後にホテルで親しい人達を招いて行われるお別れ会の事を言います。主に無宗教葬や音楽葬やお別れ会や偲ぶ会などの事を言います。
密葬とはすごく親しかった親族や友人だけで行う小さな葬儀の事ですが、それだけで終わってしまうのは寂しい場合に、その後ホテルに友人などを招待して食事会が開かれるのです。
現在ではホテルでの「お別れの会」にも様々な形が出てきていて、利用する方が増えてきています。ホテルへは遺体を持ち込めませんので、実際にホテルで葬儀や葬式を行う事は出来ませんが、多くの人で集まるお別れ会として利用するのは最も条件がいいものとなります。特に有名人が利用する事が多く、通夜や葬儀は家族だけで行い、その後にホテルでの「お別れの会」で友人などを招待する事が多いです。

ホテルでの「お別れの会」の流れについて

親族が亡くなられた後、一般的には通夜が行われ、その後葬儀、葬式が行われます。そして火葬されるといった流れですが、ホテル葬を行う場合は火葬後に葬式の代わりとして行うようになっています。ケースとして多いのが通夜や葬儀は家族や親族だけで行う家族葬で行い、火葬後にホテルでの「お別れの会」を行うといった形になります。
ホテルでの「お別れの会」では僧侶は呼ばない代わりに、音楽などを流して故人を思い出す映像などが流れるようになっています。
現在では葬儀と葬式が一緒になっている事が多いですが、本当は、葬儀は故人を送り出す儀式で、葬式は参列者が故人を思いお別れをする場となっていたのです。その葬式の代わりとなりホテルでお別れの会が行われるようになったのです。
ホテルでの「お別れの会」は火葬の日に行われる以外にも、葬儀から日数をおいて行われる事もあります。例えば家族葬の一週間後だったり、四十九日の法要後に行われる事もあります。

ホテルでの「お別れの会」の形について

ホテルでの「お別れの会」には様々な形があるのですが、その形によって費用は大きく変わってきます。また葬儀社に依頼する事が多く、金額は100万円からいになる事が多いです。そのため葬儀の予算を抑える人よりも、お金をかけても多くの人に故人とのお別れを偲んで欲しいといった方に向いています。
ホテルでの「お別れの会」は大きく、セレモニー型とパーティ型に分けられています。セレモニー型は葬式に近い形で行われ、大型の祭壇が前に飾られて、映像や音楽なども取り入れられます。そして弔辞や弔電が読まれるといった流れになります。そしてお線香やお焼香の代わりに、一人ずつ献花して終わります。
パーティ型は、その献花が行われた後にホテルなどへ移動して、立食の形で友達や親族で故人を偲んで語らいます。この場合は自由解散になりますので、少ししか参加出来ない人でも参加出来るよになっています。またセレモニー型とパーティ型の両方を行う事も出来ます。

ホテルでの「お別れの会」のメリットとデメリット

ホテルでの「お別れの会」のメリットとしては、ホテルなどで行われるため交通の便が良い事や駐車場が完備されている事があげられます。また好きな料理が選べたり、遠方から来られた方でもそのまま宿泊出来るため宿泊施設を探すのに困りません。そして映像や音楽を利用する場合には、そういった設備が整っているため準備する必要がありません。バリアフリーに対応しているホテルが多いため、車いすの方でも参列してもらいやすいといったメリットもあります。
しかし、ホテルでの「お別れの会」には、高い費用がかかってしまうといったデメリットもあります。またホテルのスタッフは葬儀専門ではないため、サービスの質は高くても不安が残る事も考えられます。そしてホテルによっては、焼香が出来なかったり遺体や遺骨の持ち込みが出来ない場所もあったり、読経や鳴り物が禁止されていたりする場合もありますので、憎侶に来てもらう事が出来ません。
こういったデメリットもありますが、サービスに不安を感じた場合には、葬儀社に進行をお願いする事も出来ますので利用するのもいいかもしれません。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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