葬儀の事後報告はどのように行う?報告する相手や時期を解説します!

家族だけで葬儀を終えたときの周囲への連絡方法を知っておきましょう。

家族葬などで葬儀を行う場合、基本的には家族や親族が参列します。事前に報告しなかった人には、葬儀後に連絡をすることが多いでしょう。生前に親交があった人は葬儀に参列したいと思うかもしれませんが、家族葬での混乱やトラブルを減らすためにも、事後報告にすることが大切です。事後報告をするタイミングは、いつまでという決まりはありません。ただし、葬儀が終わってから1~2週間前後にする場合が多いです。また、四十九日や一周忌を1つの区切りとして、その時期に事後報告をすることもあります。

葬儀の事後報告は誰に対して行うべき?

事後報告をした後は、訃報を聞いた人が自宅に来る可能性があります。弔問で香典を持ってきてくれる人もいるため、その対応や準備が必要です。その際、訪問した人にお茶菓子を出したり、故人の思い出を語ったりするでしょう。対応できる人が複数人いればいいのですが、全てを喪主1人で行うと、疲れてしまいます。よって、一度に全ての人へ事後報告をするのではなく、親族や親交が深い人から連絡して、落ち着いてから他の人に報告しても構いません。

葬儀の事後報告をする相手は、基本的に故人が生前に親交のあった人です。まずは、葬儀に参列できなかった親戚に報告しましょう。故人の兄弟には、葬儀前に報告しているかもしれません。しかし、遠い親戚や従妹など、葬儀に呼ばなかった人には早めに連絡をして、家族葬にしたことを伝えることが大切です。会社の人には、葬儀前に連絡します。故人の勤め先では、さまざまな手続きをしなくてはなりません。家族葬にすることを伝えれば、会社の人は参列しないため、早めに連絡しておくといいでしょう。遺族の会社にも忌引き休暇などを取得するため、早めに連絡します。町内会の人や年賀状でやり取りがある人にも、事後報告をすることが大切です。

葬儀の事後報告のやり方

葬儀の事後報告は、電話や手紙で行うことが多いです。携帯電話などの普及により、メールやSNSで報告する場合もあります。親戚や生前に親交が深かった人には電話で行うのが一般的です。電話で、亡くなった日や年齢などを話し、家族葬を行ったことや今までの感謝を伝えましょう。電話で話すことで、相手にしっかりと伝わったことが分かります。また、香典を辞退したい時にも直接話せるのがいい点です。ただし、電話の場合、亡くなった時の状況などを詳しく聞かれるかもしれません。話をするのがつらい時や忙しい時には、手紙を書くのもいいでしょう。

手紙で葬儀の事後報告をする時にも、故人の名前と亡くなった日・葬儀が終わったことを記載しましょう。香典を辞退する時にも、「辞退します」と書きます。家族葬や香典辞退に関する内容は、「故人の意志で」と一言添えていると、「なぜ葬儀に呼んでくれなかったのか」という疑問やトラブルを減らすことができます。仕事関連など、FAXでやり取りをしている人とは、FAXによる事後報告でも構いません。年賀状でしかやり取りをしていない人には、年末が近づいた時に喪中欠礼はがきを出して、事後報告をすることが多いです。

町内会にも葬儀の事後報告をする場合があります。町内会での活動に参加している人は、多くの知り合いがいるでしょう。近所の人には亡くなったことを伝えておくのが望ましいです。町内会への報告は、町内会事務所や会長・地区の担当者や当番へ最初に伝えます。その後、掲示板や回覧板を通して、町内会へ伝えられるでしょう。家族葬ではない場合、お通夜や葬儀の日時が掲示板などに貼られますが、事後報告のため、回覧板や自治会便りなどで伝えてもらいます。家族葬が終わったことや、ご香典やご供花・お供物・ご弔電を辞退しますと記載してもらえるようにお願いすることが大切です。地域によっては、新聞のお悔やみ欄に掲載されることもあります。

葬儀の事後報告の注意点は?

事後報告をする時の注意点として、忌み言葉や重ね言葉は使わないようにしましょう。忌み言葉とは、「戻る」「崩れる」「切れる」など、死や苦痛を思い出させる言葉です。縁起が悪いという理由から、事後報告をする際の会話や手紙で控えます。また、「わざわざ」「次々」「重ね重ね」などの重ね言葉は繰り返すことを連想させるため、葬儀の事後報告で使うのは避けましょう。手紙の場合、「拝啓」という頭語と時候の挨拶は書きません。一般的には、シンプルな文面を心掛けます。さらに、事後報告の手紙やメールでは、句読点も使用しません。よって、投函や送信する前に、よく確認し、失礼のない葬儀の報告を心がけましょう。

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